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乳がんの早期発見 こまめなチェックと検診を

(きょうりつ便り 2013年9月号掲載)

 今年の5月、アメリカの女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが、乳がん予防のために両乳房切除・再建手術を行ったことが大きな話題になりました。乳がんは、女性のがん死亡率の上位を占めていますが自己チェックができるので、乳がんを早期発見しましょう。

広島共立病院 副院長 高永甲 文男 医師

乳がんの患者さんは増加の傾向に
 日本では、成人女性の15〜16人に一人が乳がんに罹り、年間12,000人が亡くなっている乳がん。5〜10%が遺伝と言われていますが、環境や生活習慣が原因のことが多く、早い初潮、遅い閉経、出産の経験がない、初産年齢が高齢、出産回数が少ないなどが挙げられます。
 乳房のしこり、皮膚のひきつれ、乳頭が陥没などの症状が見られますが、最近では検診での発見が増えており、しこりを感じないくらいの早期乳がんの患者さんが増加しています。

乳房を残す温存手術が主流。30代から定期的な検診を
 乳がんの治療は、以前は乳房を切除していましたが、今は温存手術が主流になっています。がんの大きさが3cm以下で乳腺内に広がっていない場合は、温存手術になります。3cm以上のがんでも、手術をする前に化学療法でがんを小さくして温存手術をすることもあります。現在は、がんの手術の約70%が温存となっています。
 術後、抗がん剤を使った化学療法や放射線治療など、患者さんの状況によって選択することになります。乳がんは、「自分で発見できるがん」で、日頃から自己チェックする習慣をつけると良いでしょう。また、30代になったら、1年に一度はがん検診を受診すること。早めに発見し、早めに治療すれば、生存率は格段に高くなるのです。