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骨粗鬆症に伴った骨折について

(きょうりつ便り 2013年12月号掲載)

ロコモティブシンドロームとは?
最近、注目されている“ロコモティブシンドローム”という言葉をご存知ですか?骨や筋肉、関節などの運動器が障害を起こし、歩行困難になると要介護のリスクが高まります。そのキーワードが“ロコモティブシンドローム”です。

広島共立病院 整形外科 市川 誠 医師

骨や筋肉、関節などの障害が要介護の一因に
 50代以降になると、ちょっとした転倒で骨折しやすくなります。その原因の一つに、骨粗鬆症があります。これは、加齢と共に骨がスカスカの状態になる疾病で、特に閉経後の女性に多いのが特徴です。骨がもろくなると骨折しやすく、脊椎や大腿骨を骨折すると歩くことが困難になり、要介護のリスクが高まります。また、膝や腰を痛めると、骨折同様、歩きづらくなるため、介護が必要になるケースが増えています。実際、要介護・要支援になった原因で最も多いのは「運動器の障害」というデータもあります。
 そこで最近話題になっているのが、骨、関節、筋肉、軟骨、椎間板など自分の身体を自由に動かす運動器のいずれか、または複数に障害が起こり、歩行や日常生活に支障を来している状態の「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」です。

ちょっとした運動の習慣でロコモティブシンドローム(以下ロコモ)を防ぐ
 まず、下記の「ロコモティブチェック」をしてみてください。

ロコチェック
□家の中でつまずいたり滑ったりする
□階段を上るのに手すりが必要である
□15分くらい続けて歩くことができない
□横断歩道を青信号で渡りきれない
□片脚立ちで靴下がはけない
□2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1ℓの牛乳パック2個程度)
□家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
「ロコチェック」※日本整形外科学会HPより

 一つでも当てはまれば、ロコモの疑いがあります。ロコモを予防するためにも、「ロコモーショントレーニング」を普段の生活に取り入れましょう。片脚立ちやスクワットなどが効果的です。さらに自転車や徒歩で通勤する、歩幅を広くして速く歩くなどを習慣づけることが予防に繋がります。

ロコモを防ぐ運動「ロコトレ」
「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」で、いつまでも元気な足腰を。頑張りすぎず、無理せず、自分のペースで行いましょう!何より、続けることが肝心です。

バランス能力をつける片脚立ち
床に脚がつかない程度に、片脚を上げます。転倒しないように、必ずつかまるものがある場所で行ってください。左右1分間ずつ、1日3回行いましょう。

下肢筋力をつけるスクワット
脚を広げて立ち、つま先を30度ほど開きます。お尻を後ろに引くように、ゆっくり体をしずめます。膝がつま先より前に出ないようにして、この状態で深呼吸をするペースで5〜6回、1日3回行いましょう。

「ロコモを防ぐ運動「ロコトレ」」※日本整形外科学会HPより