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病気のこと、正しく知ろう!関節リウマチ

(きょうりつ便り 2017年9月号掲載)

市川 誠

広島共立病院 副院長・整形外科部長 市川 誠 医師

関節リウマチの初期症状
関節リウマチは、免疫の異常により手足の関節に痛みが出る病気で、男性よりも女性が多く、発症年齢は30代から50代がピークです。
初発患者の症状は、個人差があります。体がだるい・熱っぽい・食欲不振・関節がこわばって動かしにくく感じるなど、緩やかに症状が出る場合もあれば、急激に関節が腫れて痛みを伴い、皮膚が赤くなることもあります。
関節リウマチは、初期での診断が難しい病気です。なかでも関節リウマチと間違えやすいのが、関節に痛みや腫れを生じる変形性関節症。変形性関節症は、関節リウマチとは異なり免疫異常は関係していません。血液検査、滑膜炎が起こっている関節をエコーで調べるなど、さまざまな検査を行って診断します。
ひと昔まで関節リウマチは、寝たきりになるような病気と思われてきましたが、医療が進歩して今では寛解(病状が治まっておだやかであること)するよう、投薬治療を行っていきます。悪いイメージを持っている患者さんのイメージを払しょくし、プラスに持って行くのも私たち医師の務めと思っています。

患者さんのニーズに合わせた治療を
関節リウマチは、手や指、脚の関節など「関節破壊」の症状のほかに、貧血や視力低下といった合併症を発症するケースもあります。広島共立病院では、なによりもまず“早く楽にする”ことを念頭に治療を開始します。
基本的には、メキソレキサート内服薬で治療をスタートしますが、経過により生物学的製剤の投与を考慮します。また、高齢者の場合、やさしい薬の免疫調整剤に変更したり、痛みが強い場合消炎鎮痛剤を使用したり、患者さんの症状に応じて治療を行います。
薬が効き始めると、普通の人と同じ社会生活をおくることができます。早期に治療を開始すると、早い患者さんでは1ヵ月もあれば楽になるケースもあります。

広島共立病院では、痛み・炎症のコントロールはもちろん、患者さんのニーズに合った治療を行います。例えば、変形が起こって手の指に力が入らず困っている患者さんの場合、残された機能を発揮できるよう人工関節や関節固定手術を行うなど、機能を少しでも回復できるよう、最善の方法を提案しています。