健康まめ知識

お知らせ
トップ > 健康まめ知識 > 流行の兆しを見せる風疹

流行の兆しを見せる風疹

(きょうりつ便り 2018年12月掲載)

総合診療科医師 吉國 晋

風疹の症状は
風疹は、発熱、発疹、耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れる症状が特徴のウイルス性発疹症です。咳などから感染して、2~3週間の潜伏期間の後に発症します。
風疹は「三日ばしか」とも言われ小児は3日程度で治ることが多いですが、成人では手指のこわばりや痛みを訴えることも多く、脳炎などの合併症を発症することもあります。風疹には有効な薬はなく、風疹ワクチンを接種して予防することが大切です。

流行している要因は?
現在、首都圏や近畿地方を中心に風疹が流行していますが、患者の70%以上は男性で、男性の内、20代から40代が80%を占めています。このような現象が起こる原因として、日本の予防接種の制度が影響しています。39歳6カ月以上の男性(2018年10月1日時点)は今まで風疹ワクチン接種の機会がなく風疹に対する免疫がないため、風疹にかかりやすい状態だからです。

なぜ予防が大事なのか
妊娠中の女性が初期(妊娠20週まで)に風疹に罹ると、お腹の赤ちゃんが風疹ウイルスに感染して、難聴や先天性心疾患、白内障、精神や身体の発達の遅れなどを合併する「先天性風疹症候群」を発症する危険があります。
今までに風疹にかかったことがなく風疹ワクチンを受けたことがない人は、自分はもちろん、周囲の妊婦や赤ちゃんを守るためにも、麻疹風疹混合(MR)ワクチンの予防接種を受けましょう。当院では、予約によりMRワクチン接種を受けることが出来ます。ただし女性においてはMRワクチン接種後、2か月間は避妊が必要です。
広島市では、妊娠を希望する女性やその同居者、妊婦の同居者は無料で風疹抗体検査(血液検査)を受けられます(上記対象者でない方も有料で抗体検査を受けることは可能)。ワクチン接種よりも費用がかからないので、ご心配な方は風疹の抗体があるかどうか調べることをお勧めします。