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認知症の人とともに歩んでいくために私達ができること

(きょうりつ便り 2018年12月掲載)

地域連携部 部長 認知症看護認定看護師

2025年には65歳以上の5人に1人が発症するとも言われている認知症。
認知症のことを少しでも理解していただき、認知症の人への適切な接し方をお伝えします。

認知症と老化によるもの忘れの違い
認知症によるもの忘れなのか、単なる老化によるもの忘れかよくわからないという方も多いかと思います。例えば「昨日の夕ご飯、何食べたっけ?」というのは、皆さんも経験することかもしれません。でも認知症の人は「昨日夕ご飯を食べさせてもらえなかった!」と、出来事をまるごと忘れてしまうのです。認知症は一般的には高齢者(65歳以上)に多いですが、65歳未満で発症した場合を「若年性認知症」と言います。今までと違う変化に気がついても「まさか自分が」という思いもあり、なかなか受診に結びつかないことが多いようです。しかし働き盛りの世代が多いですから、経済的なことなど本人はもちろん家族にも負担がかかってくる可能性があります。

認知症予防にいいことは
認知症は脳が不健康な状態です。糖尿病や高血圧などの生活習慣病に注意し、大量飲酒やタバコなど、認知症になるリスクを減らしていくことが大切です。そして脳の健康を保つために、ウォーキングなどの有酸素運動や、積極的に地域に出かけていき人と接触を持つこと、そして日記を書いたり俳句を詠んだりなど創作活動を習慣づけましょう。でも嫌々やるのではなく楽しんで行うことも重要なポイントだと思います。

認知症の進行を遅らせるには
残念ながら、今の段階では認知症になった場合完治することはできません。進行を遅らせるお薬も出ていますが、それ以外の治療も併せて行う必要があります。芸術療法やアロマセラピー、回想法などいろいろな手段がありますが、認知症の人が持っている能力を引き出せるようなアプローチがいいと思います。しかし一番は認知症の人が安心していられる接し方かと思います。認知症の人は何もわからない人ではありません。記憶障害があっても、感情は最後まで残るといわれています。「うれしい、楽しい」という感情が湧いてくるような関わりができればと思います。何度も同じことを言われるかもしれませんが、本人の目を見ながら、優しくその都度答えてあげてください。

不安を感じたら、まずは相談を
当院ではもの忘れについては脳神経内科が窓口となっています。「でも先生に聞くのは少し・・」という場合は、もの忘れ看護相談も行っていますので、ご自身のことはもちろん、ご家族のことなどお気軽にご連絡ください。

安佐南区を「認知症になっても生活しやすい地域にする」ことが夢です。皆さんお一人ひとりが地域で生活される認知症の人を支えられるよう、一緒に頑張っていきたいと思います。