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2009年度の乳癌検診のまとめ

3000件中7件が乳癌  3件はエコーで発見

広島共立病院 健診センター長 青木克明

安佐地域では広島市乳癌検診を実施している医療機関は当院をふくめて2か所しかありません。当院では医師による触診の際、全例に乳腺、甲状腺の超音波検査をおこなっています。乳癌の約3割はマンモグラフィーで異常所見が認められませんので、超音波を併用することにより検診の精度を高めるためです。
2009年度に実施した乳癌検診は3016件でした。内訳は広島市乳癌検診が1496件(49%)、うち550件(18%)は無料クーポンの利用者でした。自費での受診は1520件(51%) 
1175件(39%)がマンモグラフィー・超音波併用、345件(12%)が超音波単独検診でおもに若い方でした。

2009年度乳癌健診受診者数

検診で精密検査必要と判定された方は380人12,6%でした。乳癌は7件発見され、発見率は0,23%でした。クーポンの利用者では550人中3人の乳癌がみつかり発見率は0,55%と高くなっていました。

2009年度乳癌健診受診結果

要精密検査と判定された理由はマンモグラフィーでの異常が51%、超音波での異常が31% 両方とも異常が18%でした。

要精査所見

マンモグラフィーでの異常所見は腫瘤像、石灰化像、左右非対称などでした。超音波での異常所見はおもに腫瘤像でした。

マンモグラフィー所見

精密検査の結果は異常なしが166件(43,7%)良性の腫瘤である線維腺腫が86件(22,6%)液体のたまりであるのう胞が54件(14,2%)乳癌が7件(0,23%)などでした。また甲状腺癌が1件見つかりました。

精密検査の結果

乳癌の7件をくわしく調べてみました。年齢は40台1人、50台3人、60台3人でした。
乳癌検診受診歴は1人が3年前にありましたが、他の方は初回の受診でした。
検診のときにすでにしこりに気が付いていた方が1人ありました。

乳癌症例

診察の際にしこりが分かったのは3人のみでした。マンモグラフィー所見は腫瘤ならびに石灰化が1人、石灰化が1人、腫瘤が1人、左右非対称が1人で、3人は精密検査が必要と判定する所見は認められませんでした。一方超音波では全例に8mmから20mmの精密検査が必要な腫瘤が認められました。
癌かどうかを簡単に診断するために穿刺細胞診という検査があります。超音波検査をおこないながら細い針を腫瘤に刺して、針穴に入ったわずかな細胞を顕微鏡で観察して悪性かどうかを判定します。当院では乳癌検診で悪性が疑われた場合は大部分のケースで検診にひきつづき穿刺細胞診を行っています。今回は4件に穿刺細胞診をおこなって3件で乳癌と診断されました。残りの3件は超音波の画像で乳癌の可能性が極めて高かったケースですが他の病院での治療を希望されたので当院での穿刺細胞診は行わないで紹介となっています。

乳癌症例検査結果

治療についてはご希望で他の病院に紹介させていただいた方が5人、当院で手術させていただいた方が2人でした。
進行度は5人が病期1の早期癌でしたが、1人はリンパ節に転移があり病期2でした。1人は腫瘤は12mmと10mmでしたが骨に転移をおこしており病期4にまで進行していました。

治療

※センチネルリンパ生検とは:乳房の癌がリンパ管を通じて最初に流れ着くリンパ節がセンチネルリンパ節であり、ここに転移がなければそれ以上のリンパ節の摘出を省略するための判断をする検査です。