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地域に出ることは貴重な時間(医師初期研修一年を振り返って)

医師初期研修
広川 慎一 医師

二〇一五年四月~初期研修スタート

私は一年前の二〇一五年四月より、広島共立病院で初期研修を開始しました。
四月の入職後最初の四週間は職場の各部署を回るオリエンテーションです。
技術系(検査、放射線、臨床工学、薬剤科、栄養科、リハビリテーション科、訪問看護ステーション)、事務系(医事、受付、相談室、健診事務科、地域包括支援センター、地域連携室、診療情報管理課)、そして外部(組織部、福山医療生協の事業所)も周りました。

オリエンテーションは、他の病院ではほとんど行わないところもありますし、あってもせいぜい二週間程度らしいので、当院は職場を知ることに時間をかけているといえます。現在の医療の質は医学知識だけではなく、総合力に左右されるので、初期に自分の職場の機能を知っておく事は大事だと思います。

医師としての研修は、連休明けの五月から開始しました。主に入院管理と救急外来に分かれます。導入期に副主治医として主に内科疾患の入院患者さんを受け持ち、それを通してカルテ記載、注射・薬物、検査、食事のオーダー、退院調整といった病棟業務の流れに慣れていきます。

電子カルテの操作法、薬剤・検査のオーダーなどは、今後医師としての業務を行っていく上で不可欠のもので、早期の習得を心がけましたが、繰り返し現場で悩みながら覚えて行くという、地道な方法以外に勝るものはないようです。

六月からは月四回の副直研修(18時~24時の夜間救急対応)も始まりました。救急患者さんが来院したら救急室まで行き対応します。指導医も同行し、まずは自分の見立てや治療方針などを示し指導により修正を加えていきます。初めの頃は、救急は何でも対応しなければいけないというイメージがありましたが、当院は事故による外傷、小児、脳外科疾患などは救急の受け入れはしていませんので、疾患はある程度限定されており対応もパターン化されていることがわかってきました。

地域の組合員さんとの関わり

当院は設立母体が生協(医療生活協同組合)ですので、基本は組合員さんの出資・運営によって成り立っています。そのため研修医も各地の班会へ出向いて、健康チェックや健康相談を行ったりお話することがあり、この点は他の一般的な研修病院とは大きく異なる特徴です。

「地域に根ざした~」という言葉をよく聞きますが、班会への参加はその概念を実感できる貴重な時間と考えることができます。この利点をもっと活用し押し出す事のできる状況であれば、今後も病院存続に心配は要らないと思います。まだ参加回数は少ないですが昨年度は次の通りでした。

七月…「こどもけんこうまつり」、八月…中須支部納涼会、十月…東広島地区 西条酒まつりでの健康相談、八木・梅林支部班会、十二月…亀山支部懇親会。
また毎月第三金曜の昼には西原のふれあいセンター協同で、「ふれあい会食」があり、時間の許す限り参加するようにしています。

初期研修 二年目を迎えて

覚えることが多くあり、この一年は早く過ぎたように感じますが、初期研修は二年あり、何を差し置いてもまずはこれを修了することが最大目標です。この四月から二年目に入りましたが、これまでの病棟・救急に加えて、今後は外来診療も始まり、また産科や精神科、脳外科などは外部の病院で研修する予定です。

一年程度ではできることはまだ限られていると思いますが、「あれやこれができるようになった」と前向きに考えて、途中で中断する事のないようやっていければ、上出来と思える様になりました。

まだまだ覚えることなど多くありますが、皆さんには今後とも温かくご指導いただければ幸いですのでよろしくお願いします。

  

(からだとくらし2016年6月号)