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乳房に 症状あればすぐ受診 症状なくても検診へ

(からだとくらし 2018年8月号掲載)

広島共立病院 外科 網岡 愛 医師

乳がん検診、と言うとどのような印象をお持ちでしょうか?マンモグラフィが痛そう、乳房を検査するなんて恥ずかしい、忙しいしまだ受診は先延ばしでいいかな…そのイメージ、否定はしません。乳がんは基本的に痛くありませんので受診を先延ばしにする気持ちもわかります。しかしそこは家族や大切な人の悲しむ顔を想像してみて下さい。そうさせない為に、検診へ行ってください。早期発見は、根治が望める一番の近道です。

今や生涯に乳がんを患う日本人女性は「十一人に一人」と言われ、乳がんはとても身近な病気となりました。三十代から増加しはじめ、四十歳代後半から五十歳代前半にピークを迎えます。子育てや介護、仕事での責任も重くなる、とにかく本当に忙しい世代です。だからこそ、乳がん検診を一~二年に一回は受けて頂きたいのです。時間を作るのが大変なのは分かります。けれど結果的には時間と労力の節約になるのです。一方で五十歳代が終わったから安心、とも言いきれません。六十~八十歳代になっても、乳がんの罹患率はあまり下がりません。高齢の方でも乳がんになります。自分は罹らない、と思い込まないで下さい。痛くないからといって放置してはいけません。

当院乳がん検診ではマンモグラフィと超音波装置(エコー)を使用し、乳がんの早期発見に努めています。当院検診でも他院検診でも精密検査が必要になった方は必ず乳腺外科を受診して下さい。しこりや痛み・乳頭分泌物などの自覚症状がある方もぜひ当院乳腺外科を受診して下さい。がんと判明するのが怖いのは頷けます。しかし「放置して治らない状態になることが最も怖い」のです。症状の正体が良性疾患であるケースも多くあります。正体を突き止めて、少しでも不安の無い生活を送って頂きたいと願っています。

また、治療が必要となった場合でも、家族背景・社会的事情はお一人お一人で異なります。全世界的に定められているガイドラインに則った治療をすることは大前提で、柔軟に治療計画を立てるよう配慮しています。大きな病院のように手術が数カ月先までいっぱいで担当医はいつも忙しそうで話しかけづらい、ということは当院ではありません。お話やご要望を、時間をかけてしっかりお聞きすることが出来ます。女性医師の指定も出来ます。

手術を行う場合は、良性でも悪性でもなるべく傷が目立ちにくく、変形が少なくて済むよう、痛みが少ないよう配慮して行っています。特に術後の痛みに関しては麻酔科医の協力のお陰で、以前より格段に改善しています。

地域の皆さまの安心した生活を支える、温かく開かれた乳腺外科を心がけて診療を行っています。些細なことでも構いません。「症状があればすぐ受診、症状がなくても検診を」、心に留めて頂ければと思います。まずはお電話の相談でも可能です。不安を溜め込まず、お気軽に来院下さい。