「インフォームド・コンセント」って知っていますか?
インフォームド・コンセントとは「医師と患者との十分な情報を得たうえでの合意」を意味します。患者さんと医療従事者は病気やその治療方針について、十分話し合いを行い、どのような治療をするのか決定する必要があります。これは患者さんが自分にとって最良の治療を選択するための場であり、医療従事者との合意を図るという意味でも欠かせないプロセスです。患者さんは説明を通して治療や薬の必要性が理解でき、治療方針をもとに意見交換をすることで円滑なコミュニケーションが行われ、信頼関係も高まります。そのため、インフォームド・コンセントは患者さんが抱く入院中の不安感を軽減することにも繋がります。また、未成年者や認知症の方ように自分の意思で判断することが難しい場合は、ご家族の意思によって方針が決まることもあります。
広島共立病院ではインフォームド・コンセントの場において、多職種が同席できるように取り組んでいます。中でも看護師は医師からの説明を患者さんが理解できているか常に気遣い、ご家族ともコミュニケーションを図りながらその後の精神的な変化や不安に寄り添って、納得のいく治療が行えるようサポートしています。ときには説明の中に専門的な言葉が混ざってしまう場合もあります。そういったことも含め、説明にわからない点・確認したい点などがあればなんでも医療スタッフにお尋ねください。