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最近のタバコの話題と禁煙外来のオススメ

“有害物質が90%減る”という謳い文句で、(火を点けない)加熱式タバコが宣伝されています。普通のタバコより臭くないし、煙も少ないということで、安全になったのではないかと誤解している方が少なくないようです。しかし、“多くの発がん性物質が含まれ、ニコチンの量も大きく変わらない・・・加熱式タバコの本体のプラスチックが熱せられることで有害な物質が発生することも報告されて”(本当のたばこの話をしよう/片野田耕太/日本評論社)おり、紙巻タバコと新型タバコはほぼ同等の健康被害(受動喫煙含め)をもたらすというのが、専門家の一致した見解です。日本人の死因に関連する危険因子のうち、予防可能な因子の約15%が喫煙で第一位を占めている、昨今の新型コロナウイルス肺炎の重篤化にも影響しているとなると、もう禁煙するしかないでしょう。
禁煙したいが、自力では困難という方のために、禁煙外来があります。“ニコチン依存症”という病名がついて、カウンセリングと投薬で禁煙したいという方を支援していきます。
二~三ヶ月の間に四~五回診察を受けて卒業となります。費用は総額一~二万円程度。成功率は治療終了後三ヶ月で六割、治療開始後一年で三割といったところ。平均的な喫煙者の一年間のタバコ代は十~二十万円でしょうから、比較検討してみてください。
治療終了後にも、数分間の“吸いたくなる発作”が突発するので、その時を想定してどう対処するかも決めておく必要があります。そう、これは“禁煙マラソン”なのです。

kiyama
津田診療所 所長
木山 茂
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