飲食物や唾液などを飲み込む動作を「嚥下(えんげ)」といいま す。高齢になると嚥下の機能が低下して、本来なら食道から胃へと 送られるものが誤って気道の一部である気管に入ってしまうことが あります。これが「誤嚥(ごえん)」です。このとき、唾液や胃液ととも に細菌が肺に入り込んでしまうことによって引き起こされるのを 「誤嚥性肺炎」といいます。 誤嚥性肺炎は日本人の死因第3位です。当院でも入院疾病名の 上位にあがっています。(2019年統計) 健康な方でも加齢による 嚥下機能の低下により、肺炎にかかるリスクは高くなります。