ほとんどの疾病は、自覚症状が出た時には、ある程度進行していることが多いのです。早期発見すれば治る確率もぐんと高くなります。定期的に健診を受け、自分の体を点検する機会をつくることが大切です。
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広くなった健診センターで定期的に体のチェック
病気を予防するためには、定期的な健診を受けることが有効な手段となります。広島共立病院では、新病院建設を機に健診センターが大きく生まれ変わりました。まず、スペースが5倍の広さに。受診者のプライバシーに配慮して専用出入口を設け、診察室も2部屋に増やしました。また、それぞれの検査室を一つのスペースに集約したので、別の検査室へと回らずに済み、移動時間が短縮されて便利になりました。
健診の内容は、問診、血液検査や尿検査、心電図、胸部レントゲンなどを基本に、オプションで肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、胃がんなどのがん検診、腹部エコー、骨粗鬆症検診などを用意。基本の健診への追加はもちろん、オプション健診のみの受診も可能です。
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大きく鮮明な画像を見ながら、きめ細かく説明します
広島共立病院の健診センターの特徴として、広島市乳がん検診を実施していることがあげられます。安佐地域では、当病院を含め、2カ所しかありません。
当病院では、医師による触診の際、乳腺、甲状腺の超音波検査を行っています。乳がんの約3割はマンモグラフィーでも見つけにくく、超音波を併用することにより検診の精度を高めています。
また、一人の医師だけの判断にせず、別の医師が二重にチェックすることで、病気の発見に漏れがないよう体制を整えています。検診で撮影した画像は、鮮明な画面で拡大しながら受診者と医師が一緒に見られ、その場で状況説明ができるので、受診者に「わかりやすい」と好評です。
40代になったら年に1回の健診が望ましく、乳がんについては30代から受診していただきたいと思います。
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※ 健診は予約制です。お問い合わせは082-879-1223まで。
(からだとくらし2015年3月号)