ACPとはアドバンス・ケア・プランニングの略語です。もしもの時に、自分の考えが伝えられなくなった場合に備え、自分の医療に関する希望について、前もって家族や医師に伝え文書に残しておく手順のことを言います。最期まで本人の生き方(人生)を尊重したうえで医療・ケアを検討するというとても良い取り組みなのですが、まだまだ地域には広まっていません。そのため2018年には「人生会議」という愛称も発表されたのですがみなさんはご存知でしょうか?関連した言葉には遺言書、遺書、エンディングノートなどがあります。
ちょっと想像してみましょう。不幸にも事故である日突然入院することになりました。救急車で運ばれた病院では命を助けるために懸命な治療が始まりました。身体にはいろいろなチューブが入れられ、それを外さないために、身体を紐で縛られ動けません。あなたは「辛いことはやめてほしい」と思っても伝えることができません。家族が「どのような状態でも助けてほしい」と医師に頼んでいるのが聞こえてきます。あなたは「延命のためだけの治療はしてほしくない」と思っているのに誰も気づいてくれないのです。このようは人生っていかがですか?
だからこそ、元気な時から希望や思いを考え、伝えておきましょう。また自分で判断できなくなった時、代わりに希望や思いを伝えてくれる人を選んでおくことが、大切なのがおわかりでしょうか?