皆さん、DMATってご存知でしょうか?DMAT〈ディーマット〉とは災害医療チーム(Disaster medical Assistance Team)の略称で、詳しく説明すると「災害発生直後から活動できる機動性を備え、トレーニングを受けた医療チームです。
1995年の阪神・淡路大震災で災害医療について多くの課題が浮き彫りとなり、「避けられた災害死」が多数発生したことを教訓に、2005年に日本DMATが結成されました。
当初は災害現場や事故現場でのガレキの下の医療が活動の中心でしたが、現在では、「すべては被災者のために」という理念のもとで、災害現場での活動、救急車などで近隣の災害拠点病院に運ぶ地域医療搬送、患者をヘリコプターなどで被災地外へ運ぶ広域医療搬送、被災した病院などで医療や搬送を行う病院支援、避難所や救護所での医療活動など、現地の医療ニーズに応じて柔軟に多種多様な活動を行うようになっています。
近隣局地災害時または遠隔災害時などに出動します。例えば、複数の都道府県に被害が及ぶ広域災害が発生し、一つの都道府県では対応が不可能と判断された場合には被災都道府県より要請を受けて県外に派遣されます。
昨年12月に広島共立病院から5名の職員が4日間にわたる規定の研修・訓練を修了し、日本DMAT隊員に登録されました。
当院DMATはまだ発足したばかりで実働経験もなく未熟なチームですが、今後も定期的な訓練を繰り返し、地域の皆様に頼られるDMATに成長していきたいと考えております。どうぞ、宜しくお願い致します。