診療科紹介

診療科紹介

外科

治療・検査の特徴

~単孔式手術も導入~

広島共立病院の外科手術件数
 広島共立病院外科は5人の医師で手術や診療を行っています。2011年度の外科総手術件数は411件で、そのうち57%が全麻手術であり、緊急手術は54件でした。消化器の手術が多く、最も多いのは胆嚢摘出術で37例で、虫垂切除が22例、直腸癌を含む大腸癌が年間42件、胃癌は20例ありました。過去5年間で肝切除は17例、膵癌(膵頭十二指腸切除)は6例手術を行っており、消化器癌全般の手術に対応できるようにしています。また、乳癌は47例、甲状腺癌は19例行っています。いずれの癌も癌治療ガイドラインを順守した標準的手術を行っています。

緊急手術に対応しています
 緊急手術で多いのは穿孔性腹膜炎や絞厄性イレウス(腸閉塞)ですが、虫垂炎は保存的に治る症例も多く、またCTで確実に診断できるため、腹膜炎を合併したもの以外はあまり手術は行っていません。急性胆嚢炎では発症早期のほうが安全に手術が行え、治療期間も短縮できるため、発症後早期に受診された症例に対しては積極的に手術を行い良好な結果が出ています。また十二指腸潰瘍穿孔例でも年齢が若く状態の安定している症例では保存的治療を優先しています。

術後化学療法
 当院で手術を行った癌患者さんの術後の定期的follow upもきちんと行っています。そして、原則的にhigh risk stageIIとstageIIIの患者さんには術後補助化学療法を行っています。切除不能癌や再発癌に対する化学療法も積極的に行っています。ガイドラインに準じ、それぞれの症例に適した治療を選択し、患者さんの希望に沿って主に外来で行いますが、入院でも行っています。特に大腸癌では化学療法の有効性が改善され、FOLFOX(フォルフォックス)*1、FOLFIRI(フォルフィリ)*2や分子標的治療などを行い良好な結果が出ています。

外科
鏡視下手術の積極的導入
 内視鏡手術も積極的に取り入れ、若年者気胸では全例、急性虫垂炎や胆石、胆嚢炎に対してはほとんどの症例を腹腔鏡下手術で行っています。また潰瘍穿孔や、症例が限られますが癒着性イレウスにも腹腔鏡下手術を行っています。胃癌では早期胃癌の幽門側胃切除に、また大腸癌で直腸癌以外の早期癌には腹腔鏡手術を行っていますが、今後は適応を広げていく予定です。最近話題になっている単孔式手術も導入準備を進めており、最近軽症の虫垂炎症例に対しこの手術を行いましたが、今後は胆嚢摘出術や結腸切除などにも適応を広げる予定です。

中心静脈リザーバー植え込みもOK
 また難治性腹水に対する腹腔静脈シャント*3や、外来での中心静脈リザーバー*4植え込みなども行っておりますので、そのような処置が必要な患者さんがおられましたらご相談ください。

2年後には病院を新築する予定ですので、より良い施設で患者さん方にさらに十分満足していただける治療が行えるようになると思います。

(外科部長 大田垣 純)

*1 FOLFOX(フォルフォックス):フルオロウラシル・フォリン酸・オキサリプラチンの3剤を併用する癌化学療法の略号。
*2 FOLFIRI(フォルフィリ):フルオロウラシル・フォリン酸、イリノテカンの3剤を併用する癌化学療法の略号。
*3 腹腔静脈シャント:逆流防止弁の付いたチューブで腹腔と静脈をつなぎ、腹水を静脈に流す方法。
*4 中心静脈リザーバー:カテーテルに接続するシリコンなどの素材でできている2㎝位の器具。胸部などの皮下に埋め込む。皮膚の上からこの器具に針を刺し点滴をすることが可能。

医師紹介

大田垣 純オオタガキ スナオ
大田垣 純
役職 副院長、部長
出身大学 広島大学
卒業年度 1980年
主な取得資格・所属学会 外科専門医・指導医、消化器外科認定・専門医、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本乳癌学会、日本内視鏡外科学会、日本臨床外科学会、日本大腸肛門病学会
長嶺 一郎ナガミネ イチロウ
出身大学 広島大学
卒業年度 2000年
主な取得資格・所属学会 外科専門医
高永甲 文男タカエコウ フミオ
高永甲 文男
出身大学 広島大学
卒業年度 1977年
主な取得資格・所属学会 外科専門医・指導医、消化器外科認定医、乳腺認定医、検診マンモグラフィ読影認定医、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本乳癌学会、日本臨床外科学会、日本癌治療学会
網岡 愛アミオカ アイ
網岡 愛
出身大学 日本医科大学
卒業年度 2009年
主な取得資格・所属学会 外科専門医
甲斐 佑一郎カイ ユウイチロウ
甲斐 佑一郎
出身大学 広島大学
卒業年度 2011年
主な取得資格・所属学会 外科専門医